1月15日。絵本『十長生をたずねて』の読書会を京都市北区の「高麗美術館」でした。
今回は一日二回講演。
それなのに数日前からのどの具合が悪く、声がちゃんとでなくなって焦った。
すぐに医者にいき、抗生物質をもらって飲み、のどあめを絶やさず舐め、珍しく真面目に禁酒に勤めたのが効いたのか、何とか、それなりの声で話すことができてほっとしている。
大雪の予報もあった寒いなか、多くの方が集まってくださった。
絵本を「十倍」たのしむためのお話をしたあと、朗読した。
しかし、十もある長生きの象徴を全部説明することはできない。
そこで動物バカのぼくらしく、
神さまや仙人が乗るというかしこいツル、
天の秘密を知っていて恩を忘れないシカ、
冬でも葉を落とさないたくましい松、
一度食べたら年をとらないという不老草、
お日さまにかこつけてイヌ(半島に伝わる火の狗の伝説)の話をするなど、
生きものの話ばかりさせていただいた。
けれども、一番、受けたのは家人の宝石箱。
日、雲、水、ツル、シカ、松、岩の7つの十長生が描かれていた。
参加者がほとんど、女性ということもあるが、
ふつうの韓国人の、ふつうの宝石箱にも、あたりまえのように十長生の象徴が描かれていることが、ぼくのどんな話よりもわかりやすかったのだろう。
3月12日に、もう一度やりますよ。