現在、進行中の本と、新しい企画の提案のために韓国を訪れた。
イヌの科学読み物はすでに書き終えていて、あとはキム・ウンジュさんに素敵な絵をつけてもらうだけ。その、画家さんと一緒に食事にいくことになっていた。
初めて会う画家さんだが有名な人なので、どんな画風の絵なのかはよく知っているつもりだ。
そう。8年間もイタリアに留学したということ。
前回、ここで出した右の本は、動物と背景をそれぞれ別に描いて、動物を切り取って配置した。相当なやり手ということも。
ん……、ちゃんと話が噛み合うのなかなぁ。心配だった。
ウンジュさんがイタリア留学の経験があるからというわけではないが、出版社の近くにある有名イタリア料理店に。確かに、かなり、レベルが高かった。 ピザにはイタリアの野菜、ルッコラーがたっぷり!
ここの料理長も、イタリアで長く修行を積んだとか。
ぼくがボローニャにいくことが夢だと熱く話したのがよかったのか、気さくに話してくれたので一安心。
会社に戻ると、テーブルの上に『シャワーをするフクロウ』の表紙の試し刷りと、挿絵の絵が置いてあった。
思えば二年前、初めてこの出版社を訪れたときに提案した本だ。
アメリカのナチュラリスト作家、ジーン・クレイグヘッド・ジョージが書いた本で、
日本では『フクロウはだれの名を呼ぶ』というタイトルになっている。
ジーン・クレイグヘッド・ジョージを尊敬するぼくが、韓国ではまだこの本が翻訳出版されていないことを知り、ぜひ、そちらで出してみませんか! と勧めた本だ。この出版社との縁を取り持ってくれた大事な本でもある。
しかし絵がいい。原書の絵より、はるかにいい。(挿絵を見せられないのが残念)
いったいだれが描いたのかな?と手に取って名前を見てビックリ^^
なんと、目の前にいるウンジュさん。
一日も早く、イヌの絵を描き上げてよ、といいたいところだったが、この絵もしっかりと完成させてほしい。
韓国のタイトルは『シャワーをするフクロウ』。原作に近いタイトルだ。
早く日韓の翻訳本を読みくらべてみたいな。
もうすぐでますよ。