先週、外出していたら、突然、韓国から国際電話があった。
いつもお世話になっているノンジャン出版社の編集者だったのだが、ネット書店向けに書評を一本書いてほしいという内容だった。しかも、1週間で^^ 急すぎる!
日本で唯一の児童文学雑誌である「日本児童文学」に「ノンフィクション時評」というのを何度か書いたことがあるが、その仕事には数か月の時間をいただけた。1週間は短すぎるし、さらに韓国での書評の仕事は今回がはじめてということで、今後のことも考えて今回は慎重にやりたいから無理はしないと判断した。
ごめん、むずかしいとやんわり断って、代わりに書けそうな知人の名前を挙げた。
なのに……。
それでも、どうしても! とうまく説得されてしまい、結局、引き受けることになってしまった。それはほかでもなく、
尊敬するあべ弘士さんの本だったからだ。
それじゃあ早く本を送ってよ―といっても、一番早いEMS(国際スピード郵便)でも中2日かかる。物理的に無理だ。大丈夫、原書は日本の本だからこちらで簡単に手に入るからといって電話を切った。
が、運悪く外出の仕事が長引いた。ただでさえ時間がないのに、早く本を手に入れなくてはと焦った。外出先から帰る途中に書店に向うも、電話で聞いた本のタイトルの本が見当たらない。検索機械であべさんの本の一覧をだしてもわからなかった。
遅くに家に戻ってメールで届いた依頼書を見ると、何~んだ、我が家の本棚にあるよく知っている本ではないか! 原題と少しタイトルが変わっていたので、探せなかったのだ。
書評を依頼された本のタイトルは『どうぶつえんガイド』福音館。
1995年に発売されて以来、20年近くも子どもたちに支持されている名作だ。
今、韓国でもあべさんの人気は高く、25年も動物園に勤務した元飼育員ということは韓国の人たちももよ~く知っている。でも、あべさんの本当にすごいところは、児童書専門書店を友人たちと共同経営するほど、子どもの本に精通していること。書評ではそこを強調した。
昨日、ぼくの書評が大手インターネット書店アラジンに掲載された。
今回でたあべさんの本は、ノンジャン出版社の「知識は友だちシリーズ」のなかの一冊で、
ほかに星野道夫さんの『アラスカたんけん記』福音館も、ぼくの『人間の古くからの友だち―イヌ』も含まれている。
ちと、大げさにいうと、シリーズの人気があがればあがるほど、ぼくの本もそれなりに恩恵を得るというもの。
でるか? ぼくの書評の効果^^
アラジンに書いた書評はこちらから(韓国語ですが)