兵庫県豊岡市で「第5回コウノトリ未来国際かいぎ」があり、韓国語通訳兼案内役として参加した。会議自体は19-20日だったが、韓国からのほとんどの参加者は17日から豊岡へ入って、コウノトリ関連施設を訪問した。だからぼくもそれに合わせて豊岡へ向かった。
いつもなら、韓国のコウノトリ研究の第一人者のパク・シリョン教授とほかのだれかの2,3人が参加する程度なのだが、今回は、何と総勢8名! こんなに多くの方が参加することになったのは、やはり、豊岡で生まれて600キロを飛んで韓国へいったJ0051のおかげだろう。 当然、韓国にいったJ0051は、今回の「国際かいぎの」大きな目玉のひとつ。だから第一発見者であるクァク・スングク(花浦川生態公園館長 ※写真左)さんと、JOO51を豊岡からきたコウノトリと確認したイ・チャヌ(慶尚南道ラムサール環境財団・研究員)さんがやってきた。 そしてJ0051に「ポンスニ」という愛称を付けた「鳥の和尚」こと、トヨン和尚もやってきた。和尚さんのエピソードは、次回に詳しく話す。 今までの流れを簡単におさらいしよう。 今年の3月18日のことだった。慶尚南道・金海市にある花浦川湿地公園内で会議をしていたクァクさんたちは、見なれない大きな白い鳥が窓の外にいることにおどろき、会議を中断してあわてて外にでた。 写真を撮り、友人である「慶尚南道ラムサール環境財団」のイ・チャヌ博士に問い合わせる。 鳥の専門家であるイ博士はすぐにコウノトリとわかった。しかしこの時期は、越冬のために韓国を訪れる野生のコウノトリはもういなくなる季節。 もしや……。 博士は脚についていた「J0051」と書いてある金属リングとカラーリングの写真を知り合いの読売新聞の松田記者に問い合わせた。すると、豊岡生まれのコウノトリだということがわかったのだ。 その後、J0051は、トヨン和尚により「ポンスニ」と名づけられ、4か月がたったいまも韓国で元気に暮らしている。韓国でも多くのマスコミで取りあげられて人気者になっている。 ポンスニのために何をどうすればいいのだろうか? それを学ぶために「国際かいぎ」に大勢が参加することになった。そして、どうしてもいきたいところへいくために。 一行は、まず17日に、朝来市山東町にあるコウノトリ飼育ケージを見学。豊岡市の「コウノトリの郷公園」では、一般の方が入れない非公開ゾーンに入れてもらった。 18日は、ハチゴロウの戸島湿地(※写真右上)で子育てしているコウノトリの親子を観察。日韓環境賞を受賞した「コウノトリ湿地ネット」代表の佐竹さんのミニ講演を聞き、そしてついに、みながどうしてもいきたくて仕方なかったところへいった。 一番いきたかったのは、ポンスニ(J0051)が生まれた伊豆の人工巣塔。 そこにつくとみなさん、「ポンスニ、生まれてきてくれてありがとう」と口々にいって、静かに手を合した。 名付け親のトヨン和尚の目には涙が……。 そのわけは次回に^^
by kimfang
| 2014-07-25 09:46
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