「優秀出版企画コンテンツ支援事業」選定のお祝い会の最後に、すごいサプライズプレゼントがあった。
何と、今回のぼくたちの本を、憧れのイ・ホベク氏が担当することになったのだ! 写真は、絵本の表紙を描いてきてくれたアン・ウンジン画家。
イ・ホベク氏はソウル大学卒業後にフランスに留学。帰国後は、韓国の絵本の発展にただならぬ貢献をしてきた方だ。
ぼくが今、民団新聞に連載をしている「読みたいウリ絵本」でも、彼が携わった作品は少なくない。このコラムは、日本で翻訳された韓国絵本のなかから、ぼくがみなさんにこれは必ず知っておいてほしい! と思うものを選んでいるのだが、彼が関わった本はほんとうに多い。これまでの連載記事からピックアップしてみると、
自らが文も絵も担当し、
2003年にニューヨークタイムズの「年間最優秀絵本」に選ばれた『うさぎのおるすばん』(№ 9で紹介)、
イ・ホベク氏が文を担当し、
韓国初の「IBBY選定優秀図書」となった『せかいいち つよい おんどり』(№ 10で紹介)、
今や韓国を代表する絵本画家となった
クォン・ユンドクのデビュー作、『マンヒのいえ』(№ 12で紹介)、 韓国絵本のはじまりと評されたリュウ・チェスウを、
世界にもその名が知られるようにした音楽とコラボした絵本『きいろいかさ』(№ 14で紹介)。 今はまだいえないが、これから連載で紹介する絵本のラインナップなかにも、彼が手がけた絵本をいくつか予定している。
つまり、イ・ホベク氏は、ぼくがずっと憧れてきた韓国の絵本の作家であり、画家であり、デザイナーであり、企画者であり、そして自らの
出版社(재미마주 チェミマジュ)も持っている、出版人なのである。
そしていつかは自分の絵本が、彼の手がけた絵本のなかのひとつになりたいと願っていたのだ。
またひとつ、夢が現実になりそうだ。