先日(2/9)の記事で、昨年10月に福井県の越前市で放鳥されたコウノトリのなかの一羽、オスの「げんきくん」(J0118)が韓国に渡ったことを伝えた。
げんきくんの元気^^な姿を確認したいという関係者からの要請を受けて、韓国の友人たちに見つけてくれるよう頼んでいた。
しかし、ソルナル(旧正月)の連休などもあり、なかなか友人たちもげんきくんを見つけることはできなかった。
ところが昨日、読売新聞の記者さんから、げんきくんが北朝鮮に渡ったという連絡を受けた。背中につけられていた発信器から全羅道にいったことは把握していたが、まさか、この寒い時期に北上するとは……。
向かったところが黄海道と聞き、また、おどろいた!
西海岸の黄海道は、かつてコウノトリがたくさん生息していた場所として知られている。
昨年、韓国の研究者たちが提唱した「南北コウノトリ協同事業」に於いても、江華島のある江華郡とインチョン市とDMZを含む地域が、コウノトリ野生復帰事業の重要拠点のひとつと位置づけられている。
いずれ韓国の放鳥コウノトリがいくだろうと考えられてはいたが、先に日本からきたコウノトリがいくとはだれも思わなかった。
ところがこの日の朝、その黄海道から海に向けた砲撃があった。砲弾は海の軍事境界線であるNLL(北方限界線)を超えなかったが、緊張は一気に高まっている。
戦争は最大の環境破壊!
国境のないコウノトリが、日本らか韓国、さらに北朝鮮へと平和のメッセージを届けにいったのだろうか?
元気な姿のげんきくんが、北朝鮮メディアで紹介されるという奇跡が起こることを願っている。