ちょうど10年前の2006年の夏、ぼくははじめて「ヌティナム子ども図書館」を訪れた。
当時の図書館はアパートの地下にあって狭くて暗い施設だった。
しかしその場所にはあふれんばかりの子どもたちと、多くのボランティアがいて明るく活気に満ちていた。
その後、図書館は移転。今では地下1階、地上3階の立派なビルとなり、子ども図書館でなく大人も対象とした「ヌティナム図書館」へと発展した。韓国の図書館運動を指導する有名図書館にもなった。
この夏、パク・ヨンスン館長が突然訪日、ぼくの経営する「くりごカフェ」にやってきたことから今回の講演が決まった。
前回は2010年にいったから、6年ぶり、4回目の講演だ。
到着すると、大きな垂れ幕。滑り台をたのしむ子どもたちの笑い声。何と、期間限定の「キム・ファンコーナー」もあっておどろいた。
さて、今回のヌティナム図書館訪問にはもうひとつ、隠れた目的があった。韓国の多文化図書館を紹介するという仕事があり、その取材のための訪問でもあった。
図書館には「いろんな国の本」というコーナーがあり、多くの日本語絵本が並んでいた。
また図書館の入り口には、日本語で書かれたチラシが貼られていた。
ヌティナム図書館が、日本から来た人がうまく韓国になじめるよう場所と情報を提供しているのだ。
講演と取材、一石二鳥のいい訪問だった^^