またまた、通訳の仕事をいただいて国際会議にいってきた。しかし今回は、ぼくの通訳で大丈夫かなぁと不安もあった。
生きもののことだけならいいのだが、「環境保全運動」というと分野はあまり知らない。ちゃんと通訳できるのか? 自信がなかった。
通訳はその背景がわからないとできない。翻訳の仕事はわからない言葉を書籍やネットで調べて訳せばいい、何といっても訳すまでに時間に余裕がある。
しかし通訳の場合はわからない言葉がでてくるとたいへん。頭のなかで「何だ、それ? 知らないぞ!」というのが浮かんだ瞬間、もう前後の訳もぶっ飛んでしまう^^
そう。人の脳は、その人がおそらくこういうことをいおうとしているのだろうと予想をしながら訳していく。予想から外れるとパニックになるのだ。
初日の通訳は「生きもの系」ばかりさせてもらったこともあってうまくいった。ところが二日目はキレがなかった。国際湿地NGOワークショップは、すべて「運動系」だから。それでも、一緒に通訳を担当した
田中博(日韓環境情報センター代表)さんに助けられて(というか、頼りっきりで)無事に終えることができた。
今回の通訳で知った「運動系」をまとめておこう。
2008年に慶尚南道・昌原(チャンウォン)にて「ラムサール締約国会議」が開かれた。これは韓国史上初めての環境分野での国際会議だった。その準備段階で日韓の環境NGOが連帯を深めていき、
2007年に「第1回 日韓NGO湿地フォーラム」が開催された。
昌原でのラムサール会議には世界のNGOも参加、
それらのネットワークをつなぐ組織としてWWN(World Wetland NGO Network)が発足した。
今回、WWN前代表のクリス・ロストロン(イギリス)さんと現代表のルイーズ・ダフ(オーストラリア 写真の女性)さんもやってきた。ラムサール条約事務局のルー・ヤン博士(香港)とコロンビアのトタ湖のラムサール登録を目指すフェリペ・ペラスコ(コロンビア)さんも参加した。
来年、プサンで開催予定の第12回大会にも通訳で呼んでもらうために^^
中日新聞の記事