京都市多文化施策審議会で同じく委員を務められている京都YWCAの代表理事、安藤いづみさんから、春・夏・冬休みに運営されている「ガジュマルの樹」にて、子どもたちと向けたプログラムをしてほしいと頼まれた。
これは両親の共働きなどで、長期の休み中に居場所がない子どもたちのためのもの。ならばと、よろこんで引き受けさせていただいた。
そのプログラムをしてきた。
紙芝居ではじまり、コウノトリとすばこの話をして、紙のすばこづくり、そしてまた紙芝居。
20人の子どもたちと、たのしい時間を過ごした。
紙のすばこづくりは、いつ、どこでやっても、子どもたちの発想力の豊かさに感心する。
今回は、鳥たちのために部屋のなかに家具を置いたり(実際には描くのだが)、トイレをつくったり、新たな穴をあけてもしものときの非常口をつくったりしておどろかされた。
さて、講演の途中で紙芝居を2作上演するのだが、紙すばこが早くできた子には、全員が完成するまでに紙芝居をしてあげようとほかにも4作持っていった。
少人数の子どもたちに紙芝居をしていたら、あとからどんどん子どもたちがやってきて、終わった紙芝居も見たいとせがむ。
リクエストされると、ついついやってしまうのがぼくの性。
結局、もう一度4作を全部上演。この日は計10本の上演となった。
もう、のどが痛くて限界だったが、子どもたちは同じ紙芝居を2度見てるので、
「やっぱりこの絵、グロイわ」とか、
「こいつ、ぜんぜん何もしてへんやんけ」とか、
それぞれに、にこにこしながらつっこみを入れてくる。
そうかぁ、ここでこんな反応するんや。ぼくもやっててそれが面白い。
かれらに愛される作品を書くぞ! と創作意欲がわいてきた幸せな一日だった。