動物児童文学作家のキム・ファンです!!
18/4/16 ハルモニたちの自分史絵本

f0004331_07274087.jpg スンスンチョン絵本図書館は、中央図書館をリモデルリングして2014年にできた絵本に特化した図書館だ。貸し出しをするふつうの図書館の役割と、絵本の絵を展示している絵本美術館の両方の役割を担っている。

 1階は、司書さんたち選り抜きの絵本が紹介されているが、2階は絵本美術館のように絵本の原画など、工夫された展示が見どころだ。

 年間に3度、展示を変えると聞いたが、今回の展示でぼくの心をわしづかみにしたのは、「ハルモニ(おばあちゃん)の絵本」の展示だ。

 70代、80代のハルモニたちが花の青春時代を謳歌しなくてはいけないその時期の韓国は、世界で最も貧しい国のひとつだった。命を維持するのに必死で、まともな教育を受けられず、文字も書けない方も多い。その時代を生きたハルモニたちがつくった絵本が展示してあった。

 まずは文字を学び、それに自ら絵をつけて「自分史絵本」を創作した。ハルモニの名前がタイトルだ。どれもみな、明るくたのしく書かれている絵本だが、それを読むぼくは涙を流さずにいられなかった。1枚1枚の文や絵に、どれほどの想いが込められていることか。

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 館長がこれを、世界の絵本見本市である、イタリアの「ボローニャ国際児童図書展」に持っていき、展示をしたところ、何と、買っていく人が多数いたのだ。それどころか、タンザニアの政府から、この企画のノウフウを学びたいと問い合わせがきたという。これぞ、絵本の神髄!という展示を見て、とても感動した。

 スンチョン絵本図書館は、一度はいってみる価値のある図書館である。


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by kimfang | 2018-04-18 07:31 | トピックス