動物児童文学作家のキム・ファンです!!
カテゴリ:トピックス( 532 )

18/10/11 ラムサール会議から10年……

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 韓国ではじめてとなる国際環境会議は、2008年に慶尚南道・昌原(チャンウォン)市で開催された「ラムサール会議」だった。ぼくは会議に参加される中貝宗治豊岡市長の韓国語通訳として参加した。それから今年で10年。

先日、その10周年記念行事で特別講演をされる豊岡市長の通訳として韓国を訪問した。まさか10年後にもまた、市長の通訳として訪問するなど予想だにしなかった。

 そのまさかを現実させた功労者といえば、やはり、日本から韓国へ飛んでいったコウノトリ「ポンスニ」だろう。2014年に韓国で初めて発見されるや、ニュースやテレビ番組で取り上げられ、ぼくのコウノトリ本の100万倍の仕事をした。そして、いまもしている。

 ポンスニは日本にもどったというのに、どうしてこれほどまでに愛されるのだろうか? 

その理由が知りたくて、通訳の仕事のあと、ポンスニが暮らしていた花浦川(ファポチョン)と峰下(ポンファ)村を1日かけてゆっくりと歩いた。

そこにあったのは、故ノ・ムヒョン大統領の熱い想いだった。生まれ故郷にもどってきた元大統領は、ゴミ捨て場と化していた花浦川のゴミ拾いを自ら率先して行い、峰下村で有機農業をはじめられた。

ポンスニはそれが心地よくて、ここで暮らしたのだ。

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村の人たちにインタビューして、はっとした。元大統領がこれらのことをはじめられたのがちょうど10年前の2008年だったということに気づいたからだ。

つまり、ラムサールから10年は、ノ・ムヒョン元大統領がゴミ拾いをはじめてから10年なのだ! この10年でコウノトリが降り立ち、子どもたちが峰下村でお米作りを体験するという大きな成果をあげた。

韓国のマスコミは、ラムサール会議のあと10年もたつが、何ら新たな成果がないと厳しい論評を書いている。同感だ。ラムサールは、国家のメンツのためにするのではない。コウノトリが舞いおり、子どもたちが田んぼにいる風景をとりもどすために誘致したのだ。

ラムサール会議を誘致した元大統領の熱い想いを、もう一度思いだしてほしい。


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by kimfang | 2018-10-14 10:07 | トピックス
18/10/6 今年もやります、やまねこ紙芝居劇場!

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 きのう、京都市動物園にいって紙芝居講演の下見をしてきた。京都市動物園では毎年10月に、「やまねこ博覧会」というツシマヤマネコ啓発イベントを開催している。昨年、「やまねこ紙芝居劇場」として上演しだが、(好評だったのかな^^)今年も呼んでいただいた。

 でも、今年はプレッシャーが半端ない。

昨年は江戸屋小猫さんとのがメインゲスで気楽なポジションだったが、なんと今年のゲストはぼくひとり。そこで、去年よりもさらにヤマネコに親しみを持ってもらえるような紙芝居をと、がんばって新作を書いた。

1020日(土)、21日(日)。

芝生広場にて『カワセミのあおとあか』(童心社)

 『どうぶつ どっちがどっち?』(新作、初公開!)

『ツシマヤマネコのシマ』(昨年と同じ)の3本を演じます。

 ぜひ、ご来園ください。

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 詳しくは京都市のホームページをご覧ください。


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by kimfang | 2018-10-06 09:46 | トピックス
18/9/15 対馬、紙芝居の旅 ③

 紙芝居、やりま~す!

 ひょうしぎを鳴らしてお客さんを集めることからスタート。ひとり、ひとり、少しずつ集まりだした。スタッフの人たちも、ぼくにならって人集めを助けてくださったおかげでそれなりの人数に。

 こうして最初の紙芝居、『カワセミのあおとあか』(童心社)がすんだ。

 ぼくの紙芝居は1時半から30分ごとの3本。

「つぎはちがうのするから、またきてね」というと、「うん」と子どもたち。本当にきてくれた。しかも友だちも連れて^^

 つぎの『このしっぽ、だ~れ?』で盛りあがり、最後は『カヤネズミのおかあさん』(童心社)でしめた。

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紙芝居は無事にすみ、約250人が参加したイベントも成功したが、ぼくとしてはひとつ、心残りがあった。せっかく対馬でしたのに、ヤマネコが登場する紙芝居ができなかったことだ。

じつは、ツシマヤマネコが大活躍する紙芝居が、来年の童心社の「定期刊行紙芝居」からでることが正式に決まった。

今回は間に合わなかったが、次の機会があれば、ぜひ、それをヤマネコのふるさと、対馬でやりたい。

それが実現する日がまたくることを、心より願っている。おわり。


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by kimfang | 2018-09-17 07:44 | トピックス
18/9/15 対馬、紙芝居の旅 ②

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 会場に着くとさっそくブースの準備にとりかかった。環境省の方や、ヤマネコセンターの職員の方にてつだってもらい、うまく設営できた。

さあ、準備は万端。いつでも紙芝居ははじめられる。時間がくるまで、ほかのブースをのぞいてみた。

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そもそもこのイベントは、動物園がない対馬の子どもたちに動物と触れ合う機会をつくってあげようと、福岡県と長崎県の動物園が1年交代で動物を連れてきたのがはじまり。動物愛護週間に因んで毎年開催されている。

今年も福岡市動物園からウサギやモルモットがやってきた。

対馬の希少なウマ、対州馬の乗馬体験、佐世保高専のロボット、そしてドッグスポーツショー、ふわふヤマネコドームなどがあった。

これらのブースにいってクイズに答えられると、スタンプがもらえるスタンプラリーになっていて、なんと、ご覧のような「紙芝居」と「ヤマネコ」をモチーフにしたスタンプまで用意してあった。

うわっ、これはなんとしも紙芝居、がんばらないと! そろそろ上演になった。 つづく。

西日本新聞の記事はこちらから


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by kimfang | 2018-09-16 16:51 | トピックス
18/9/15 対馬、紙芝居の旅 ①

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 今年、2度目の対馬への旅。環境省と長崎県獣医師会が主催する「わんにゃんフェスティバル2018」で紙芝居をするために向かった。ところが、予定していた飛行機がなかなか飛ばない。2時間10分も遅くれて何とか対馬空港に着いた。

ベルトコンベアにはヤマネコとともにカワウソも。本土では、ニホンカワウソじゃなかったと関心が薄れているが、カワウソがすめる環境が対馬にあることを、もっとよろこんでほしいものだ。夜遅く対馬のホテルに着いた^^ 

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翌朝、ヤマネコがデザインされた市役所の車で会場へ向かった。でも、紙芝居だけして、そのまますっと帰るのもなんかもったいない気がする。そこで、市役所の方にわがままをいって「野生動物保護センター」(通称 ヤマネコセンター)に寄ってもらうことにした。

ぼくは今回で4回目の対馬だが、過去3回、すべてセンターにいってツシマヤマネコを見ている。対馬にきて、ヤマネコを見ないで帰ることはできないのだ。

センターで飼育されている「福馬君」は元気に暮らしていた。ありがたいことに、ぼくの『ツシマヤマネコ』と『コウノトリ』(くもん出版)の本も展示してくださっていて、力がもくもく湧いてきた。

よしっ、紙芝居、がんばるぞ! 今度こそ本当に会場へと向かった。 つづく。




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by kimfang | 2018-09-16 16:03 | トピックス
18/9/11 オバシギを守りたい

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 ぼくはいま、鈴木まもる氏の絵本『わたり鳥』(童心社)を韓国語に訳している。わたり鳥とは、繁殖や越冬のために決まった季節にやってくる鳥のことだ。クロツラヘラサギは繁殖のために朝鮮半島やってくるし、越冬のために日本(沖縄)にやってくるので日韓ともに「わたり鳥」である。

 また、移動するが繁殖も越冬もせずに立ち寄るだけの鳥がいる。それを「旅鳥」という。

 今回の華城(ファソン)市で開催された国際シンポジウム「シギ 偉大なる飛翔 そして華城干潟」には、イギリス、オーストラリア、香港、中国、台湾、そして日本から研究者が参加した。研究者たちが異口同音に強調したのは、韓国では旅鳥であるオバシギの危機だった。

 この鳥は、シベリア北部で繁殖し、冬季はインド、東南アジア、オーストラリアなどで越冬する。

 韓国では移動の途中の春と秋に、ふつうに見られる鳥であった。しかし韓国のセマングム干潟の破壊(諫早の10倍の規模の干拓)により、全個体数の2030%が減少したという。

 そのオバシギがよりどころにしているのが、ほかならぬ華城干潟なのである。

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 シンポジウムの最後には宣言文が採択された。招待された学者たちとともに参加者たちも署名した。

 オバシギ、この鳥を覚えてください。

 そして、この鳥が華城干潟に頼って生きている事実も!


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by kimfang | 2018-09-11 09:24 | トピックス
18/9/10 華城干潟でクロツラヘラサギと会った

 5月、「日韓湿地フォーラム」の通訳を務めたときのことだった。朝鮮戦争さなかの1951年から54年間も米軍の海上射撃場として使用された梅香里(メヒャンリ)に、もとの豊かな自然がよみがえりつつあることを知った。と、同時に、今度はその近くに空軍基地の移転問題が起こっていることも知った。

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移転先は華城(ファソン)湖干拓地。農耕地をつくる目的ではじまったが、干拓事業は水質の悪化でひとまずストップ。海をせき止めた水門を開門したところ水質は改善し、いまは多くの鳥たちがやってくるようになった。

 奇跡的に残った干潟や湿地をこれ以上なくしてはいけない―6、7日に華城市で国際シンポジウムが開かれることになり、通訳として呼ばれて飛んでいった。

 シンポの前後に内外の鳥類学者とともに現場を視察。国際保護鳥であるクロツラヘラサギが4050羽の群れでいるのを見て、とても感動した。

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 ぼくも絵本『動物の大移動』(日本未発売)のなかで、この鳥は「平和の鳥」と呼ばれていると書いた。彼らは南北コリア、日本、台湾、中国、ベトナムなどの国へと移動するのだが、これらの国で紛争が起これば行き場を失う。この鳥が危機から逃れたとき、これらの地域に平和が訪れる。

調査のあと、地元の食堂で夕食を食べた。入り口に「平和」「環境」「命」を破壊する爆弾をイメージした作品が飾ってあった。この地域の人たちの半世紀を超える戦いにもう一度思いをめぐらせた。


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by kimfang | 2018-09-10 16:16 | トピックス
18/8/30 対馬で紙芝居します

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9月15日、長崎県対馬の豊玉総合運動公園体育館にて行われる「わんにゃんフェスティバル2018」にて紙芝居を上演します。

『カワセミのあおとあか』『カヤネズミのおかあさん』(童心社)と「このしっぽ、だ~れ?」を上演します。どうぞ、足をお運びください。

詳しくは、童心社のホームページをご覧ください。


 












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by kimfang | 2018-08-30 14:39 | トピックス
18/829 彦根市図書館で講演しました

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 台風で延期になった彦根市の講演会が先日、無事に終わった。

図書館の入り口にはご覧のようなすてきな案内板をつくっていただいた。そこには、ぼくの紙芝居『まねきねこのたま』(童心社)の絵が。やはり、彦根といえば彦根藩井伊家。ぼくの紙芝居も井伊家の菩提寺となった豪徳寺が舞台だ。

あの有名なゆるキャラ「ひこにゃん」も、じつは豪徳寺ゆかりの白猫がモデルなのである。

さて、大人向け講演は、「子どもたちに生きものの話を届ける」というタイトルでさせていただいた。地味で目立たない存在である「科学もの」だが、それを書いている人たちは、なにを心の支えとして、どのようなことを悩みながら頑張っているのか、というところを聞いていただいた。

そして、子ども向けには「すばこはどうしてひつようなの?」というタイトルで、紙芝居を交えながら話した。

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今回の講演を企画してくださった関係者のみなさんからは、「科学ものは大事です。わたしたちも本の紹介のときには、必ず入れるようにしています」といっていただき、随分と勇気づけられた一日だった。


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by kimfang | 2018-08-29 11:37 | トピックス
18/8/14 えほん展・なら 紙のすばこづくり

 「えほん展・なら」は19年続く、夏の奈良県の大きなイベントのひとつだ。そこにゲストとして二日間出演し、「紙のすばこづくり」をしてきた。正直、ぼくは奈良県でこのような催しがあることをまったく知らなかったし、果たして人が集まるのかなぁ? と少し心配していた。

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 ところが、10時のスタート前から長蛇の列。両日、合わせて約3,500人が訪れた。何と、「すばこづくり」は、受付開始10分間で定員に達する人気ぶり。二日目は、先着30名のところを39名に増やして対応したが、それでもキャンセル待ちがでるほど大盛況。多くの子どもたちが参加してくれて、ありがたかった。

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 「すばこづくり」の前に、どうして巣箱が必要なのかを話した。

 どのような鳥が巣箱を使うのか? ○×クイズをだした。途中には、土手に穴を掘って巣作りするカワセミの紙芝居もし、巣箱を使わない鳥がいることに気づいてもらえるようにした。

 そう。木の穴(樹洞・ウロ)を巣として使う鳥だけが、巣箱に入る。巣箱は木の穴の代わりなのだ。

 そのことをよーく理解してくれた子が、ご覧のような「木の穴」(最初の写真)を想像させる絵を描いてくれた。

 すばらしい!


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by kimfang | 2018-08-14 14:58 | トピックス