動物児童文学作家のキム・ファンです!!
カテゴリ:出版物( 74 )

19/3/9 絵本「さかな」、フランス語版発売へ

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 今週、びっくりするような連絡が韓国の出版社からきた。な、なんと、絵本『たべるさかなの はっけん』が、フランスの出版社からオファーをもらったというではないか。断る理由などひとつものない。そのまま、進めてくれと返事した。

 なんで「さかな」? 実はこの出版社からでた「トマト」は、すでにスペイン語版が出ていて、台湾からもオファーをいただいている。だから最初は、トマトのフランス語版と勘違いしたと思い、何度もメールを読み直したほどだ。

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 さかなの絵本には、サバ、マグロ、サケ、ヒラメ、タイなど、子どもたちがよく食べる魚を選んで登場させた。当然、日本でもだしたいと思っているから、日韓両国の食卓でなじみのあるものも選ぶのも、選択基準のひとつだった。まさか、最初のオファーがヨーロッパのフランスとは想像もできなかった。

 でもまあ、よく考えてみると、この絵本のコンセプトは「食べる魚の本当の姿」だから、食卓のシーンよりも海でのシーンがより重要なのだ。その辺のところがオファーを受けた理由なんだろうなぁ。魚には国境はないということかな。

 いい絵を描いてくれた画家さんに感謝である。

 本屋に並んだら、フランスまで買いに行かなくては^^

 韓国「絵本博物館」の紹介ページ



by kimfang | 2019-03-09 11:08 | 出版物
19/1/19 絵本トマト、台湾でも

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 きのうは、とっても不思議な一日だった。

朝、韓国のウンジン出版社から、絵本『トマト、やさいなの? くだものなの?』がスペインに続き、台湾でも翻訳出版されることになった連絡を受けた。

すると昼に、別の出版社、チャンピ出版社から科学読み物『ミツバチがいなくなると、イチゴが食べられなくなるって?』のスペイン語版出版が決まったとの連絡がきた。

えっ、スペイン? もしかすると……。

メールにあったホームページを見ると、あったあった! ぼくの『トマト』絵本。同じ出版社が、ぼくのちがう作品もだしてくれるのだ。

 こんないい日は飲みにいかなきゃ、と友人を誘って眠眠で餃子を食べて乾杯。その後、いきつけのバーへ^^


f0004331_11440420.jpgf0004331_11441669.jpg 夜帰ると、絵本『すばこ』の台湾語版の表紙が届いていた。じつは韓国でだしたこの絵本は、日本よりも先に台湾ででたのだが、あまり売れなくて契約期間終了と同時に廃刊となった。ところがちがう出版社が手を挙げてくれて、さらにまた、ちがう出版社が教科書に載せた。おそらく日本で課題図書になったからだろう。

 そんなこんなで、台湾の出版社同士間でいろいろややこしい問題が起こったのだが、無事に解決し、ようやく表紙が届いたのだ。餃子で乾杯して、やっぱり正解!

 たった一日で、いろいろありすぎ^^ 今朝はトマトにハチミツをかけて食べながらご報告しております()



by kimfang | 2019-01-19 11:45 | 出版物
18/12/27 翻訳した『わたり鳥』とどく

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 ぼくが韓国語に訳した絵本『わたり鳥』がとどいた。

 この本との出会いは、昨年の10月にさかのぼる。

 本文に登場する鳥が韓国でも見られるのか? 調べてほしいと、韓国の出版社から依頼があって、すぐに購入した。

 確かに巻末についている小さな地図では、いくつかの鳥はいないように見えるが、みんな韓国で見られる鳥だった。

肝心なのは内容だ。この本は日本や韓国で見られるわたり鳥だけでなく、アフリカとヨーロッパ、南北のアメリカ大陸を移動するわたり鳥も紹介している。

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例えばツバメ。わたしたちのところへやってくるのと同じツバメが、アフリカの南端からイギリスへと旅していることが感動的に描かれている。こんな絵本は、これまでにない。これはぜひ、翻訳出版すべきだ! と報告書にまとめて送った。

すると、そのまま、この本の訳者に抜擢されたのである。

 とはいえ、本に登場する113種もの鳥の名前を正確に訳すのには、かなり苦労した。けれども、それをつらいと思ったことは一度もない。むしろ、調べる過程でいろんなことを新たに知ることができ、たのしかった。

 また、生きもの絵本の翻訳の仕事がくればいいなぁ^^

 童心社ホームページ わたり鳥




by kimfang | 2018-12-27 08:47 | 出版物
18/11/23 絵本「トマト」 スペイン語版発売へ

 昨年9月に韓国でだした絵本、『トマト、やさいなの? くだものなの?』がスペインで発売されることになり、翻訳された原稿が送られてきた。毎年、10月半ばにドイツで開かれる「フランクフルト・ブックフェア」に出品されたのが、きっかけだったという。

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 5月に連絡がきたときは、「へーっ、やっぱり、トマトをヨーロッパに伝えたスペインだね。うそみたい」といっていたが、実際にスペイン語で書かれたものを見ると、「やばい、本当なんだ!」と実感がわいてきた。

 ダメなところがないのか? チェックしてくださいと、出版社はいうが、スペイン語がわかるわけでもない。

 それでも、一応、目を通してみた。

あれれっ、何だこれ? 逆むきの「¿」があるぞ? そんな単純ミスするぅっ?

 調べてみてビックリ。スペイン語には「逆疑問符」というものがあり、文章の最初につくのだ。

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これって、読み聞かせとかするとき、めっちゃ便利やね!

だって、この絵本では、赤、黄、緑のトマトが、何度も、何度も、ぼくたちは、やさいなの? くだものなの? と、問いかけるから。逆疑問符だらけだ^^

スペインでの発売はもちろん、とってもうれしいことだ。

でも、できれば日本でも翻訳出版してほしいなぁと願っている。


絵は、こちらから3枚だけ見られます。



by kimfang | 2018-11-23 10:19 | 出版物
18/8/28 『たべるさかなの はっけん』もうすぐ

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 2014年のことだ。韓国で魚の本がベストセラーになった。日本のようにむかしから魚をたくさん食べてきた国ではないのに、変わってきているな、と直感した。調べると、魚(生鮮)の絵本はひとつもない。ならばと、頑張って書いた。

ところが、いままでにないテーマだからか? だしてくれる出版社は見つからなかった。

2年がたった2016年のことだ。『トマト』の絵本の打ち合わせをしていたときに、なぜか魚の話となり、「退社した○○さんに原稿を見せたけれど、ダメだった」と冗談をいった。すると新しい担当編集者が、「わたしは見てません。一度度見せてください」といってきた。

せっかくひらめいた企画をボツにしてなるものか! 新しい編集さんのアドバイスに沿って必死に書き直した。内容は、魚嫌いだった主人公の子が、ネコ博士と一緒に海の中へ。食べる魚の本当のすがたを見て感動、やがて魚博士になる――そんなストーリーで幸運にも企画が通った。

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 先日、絵本の絵が届いた。今までのぼくの絵本にない斬新でカラフルな絵だった。今度はぼくが、いいまでになかった絵だからか? 少し戸惑った。

そこでもう一度、最初に必死に書いた企画書を読み返した。「地味な存在である魚(生鮮)に光を当てて、子どもたちが魚が好きになるようにしたい」と目的に書いていた。

はっとした。その目的を果たすには、このようなかわいくてカラフルな絵がむしろ、ぴったりではないか! 改めて、編集さんの眼力に感服した。

一度は海の底に沈んだけれど、また、元気に泳ぎだした絵本は、8月29日に発売されました。

韓国のネット書店。こちらから絵が見られます。



by kimfang | 2018-08-28 08:42 | 出版物
18/5/25 カワセミ紙芝居、もうすぐ

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金沢から帰ってきたら、童心社(出版社)から荷物が届いていた。開けると、新作の紙芝居「カワセミのあおとあか」が入っていた。 

同時に契約書も届いたのだが、その封筒に貼られた切手は、2012年に福井県・越前市で発行された紙芝居「とんだとんだ! コウノトリ」の絵柄だった。

「コウノトリの紙芝居のように、長く愛される紙芝居になりますように!」

編集さんのそんな思いがこめられていると感じた。

そういえばコウノトリの脚本料でパン焼き機を買ったなぁ。あれから7年もたったんだ。

コウノトリの紙芝居ができて越前市でお披露目上演をしたときのことだ。一緒に参加した編集さんとホテルで朝食を食べたのだが、彼は「コウノトリのために」と、ごはんを何度もおかわりした。なのにぼくはパンを食べていて、なんか申し訳ない気がした。

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毎朝のパン食は幼いころからだ。両親が商売をしていたので、朝食は子どもたちで準備して食べた。だから子どもでもできるパンだった。

けれども、コウノトリのためには、朝もお米を食べるのが望ましい。コウノトリと共生するには、彼らのえさとなる生きものがたくさんいる健康な田んぼが必要で、お米の需要だけがそれを支えられるからだ。

朝食のパンは長年の慣例。でも、お米を食べなくては。どうすれば……。

そこで、思いついたのが、ごはんでパンが焼けるパン焼き器! これをコウノトリの脚本料で買ったのだ^^ そう。コウノトリのために。

さてさて、カワセミの脚本料で、なにを買おうかな?

来週、6月1日発売です!



by kimfang | 2018-05-25 10:52 | 出版物
18/4/28 紙芝居「カワセミのあおとあか」完成

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 童心社の「2018年度 定期刊行 かみしばい7月号の『カワセミのあおとあか』がついに完成した。

 絵も、ラベル(ケースに使う絵)もとうにできあがっていたけれど、ぼくの脚本のラストがなかなかしっくりいかなくて、出版社に待ってもらっていた。

このたび、何とかそれも無事クリアー。あとは印刷されて、6月1日に発売されるのを待つだけだ。

 ところが、だ。まだ発売されていないのに、カワセミ紙芝居の上演依頼がある。先日、童心社で打ち合わせをしたときに、そのことを相談したところ、ご厚意でダミーをわけてくださった。当分はこれでやるしかない^^

この紙芝居が、カワセミ保護に役立てばいいなと思っている。そのためにも一回でも多く演じなければ!

予約受付も、いよいよはじまりましたよ。



by kimfang | 2018-04-21 14:30 | 出版物
17/2/5 『ゴリラから平和を学ぶ』、もうすぐ

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韓国で、ゴリラの科学読みものの発売が間近に迫っている。思い起こせばこの本は、2010年に『ココーゴリラと子ネコの物語』の翻訳企画を持ち込んだことからはじまった。なんと、発売までに8年もかかった本だ。

手話で話すゴリラ、「ココ」の絵本(アメリカ)は世界各国で翻訳されている名作だ。しかし当時、韓国にこの本はまだなく(今も)、出版社はこの企画を二つ返事で快諾した。いいプロデュースをしたとよろこんでいた。

ところが、翻訳許可の返事はこない。1年がたち、2年がたって出版社が、「もう、あきらめましょう。どうです? 先生がゴリラの科学読みものを書くというのは?」と逆に提案された。

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韓国では2006年にでた『ゴリラは携帯電話が憎い』という本(写真)がベストセラーになり、いまも売れ続けている。スマホや携帯をつくるのに欠かせないのが「タンタル」というレアメタル。それを得るためにゴリラの生息地が破壊されていることを衝撃的に知らせた。世界で一番、スマホや携帯をつくって売っている国ゆえに、その反響もとてつもなく大きかった。

その後、これを児童向けにしたものもでたが、(一般書も)一冊まるごとゴリラではなく、多くの話の中のひとつがタイトルの話なのだ。つまり、本格的なゴリラの科学読みものは、韓国になかったのである(今も)。

 ぼくの本は、争いのない平和な社会、序列がなく競争がない平等な社会を築いているゴリラをもっと詳しく知ろうという内容だ。タイトルは「ゴリラから平和を学ぶ」にした。

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 ゴリラをだそうとしてから8年間、翻訳の許可がこなかったり、画家さんにつらい災難があったり、担当編集者が2度も代わったりと、アクシデント続きだったが、昨年末、応募総数1,800編の中から「京畿道 優秀出版コンテンツ」(全10編)に選ばれた。

選定作は賞金をいただけるだけでなく、全国約3,000の京畿道内の公共施設に寄付されるという。

12日、発売予定。



by kimfang | 2018-02-05 10:31 | 出版物
17/12/23 ツシマヤマネコ、毎日新聞で紹介


f0004331_12082652.jpg 10月にくもん出版からだした『ツシマヤマネコ飼育員物語』が22日付けの毎日新聞で紹介された。「掲載童話、書籍化ぞくぞく」という内容だ。

 そう、何を隠そうこの本は、今年1月に毎日新聞の人気コーナー「読んであげて」に掲載されたものを「大幅に加筆」し、書籍化したものだ。

ちょうど去年の今ごろは、元旦からの連載を間近に控えて胃の痛む思いをしていた。あっという間の一年だった。

 記事をについて少しだけ補足したい。タイトルに「童話」とあるが、ぼくの作品は架空のお話ではなく、事実にもとずいたノンフィクション児童文学だ。

読んであげてのコーナーでのノンフィクションは非常にまれで、関係者は、「もしかするとはじめてかもしれない」といっていた。

 事実、依頼を受けたときも、ノンフィクションを連載という形態にするのは技術的にむずかしいとからと、返事を保留したいきさつがあるほどだ。

 そう。ノンフィクションゆえに苦労が多かった。つぎの回も読んでもらえるようにするのが作家の腕の見せどころなのだが、作り話ではないので都合よくはいかない。また、限られた文字数では深く語れないところもあった。書籍化にあたっては、そのようなところに縛られることがないので、「大幅に加筆」したということだ。

 記事にもあるように、物語の「準主人公」だった「ナマブ」が連載後すぐの2月に死んだ。連載では誕生しなかった新しい命も、5月に生まれた。連載のその後の話としても、手に取ってもらいたいと思っている。

 そもそもこの物語は、ツシマヤマネコのことを多くの人に知ってもらうために書いた。本の売り上げの一部が、ツシマヤマネコのために使われるようになったことをたいへんうれしく思っている。

みなさまの力で、ツシマヤマネコという絶滅に瀕した生きものがいて、絶滅させまいと頑張っている人たちがいることを描いたこの本を、さらに広めていただければと願っている。



by kimfang | 2017-12-26 12:10 | 出版物
17/12/1 絵本「ほしがきあげるから、なきやんで!」韓国で発売

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 絵本『ほしがきあげるから、なきやんで!』ができるきっかけは、2015年のこと。ソウル大公園での講演のあと、園長さんからつぎのようなお願いを受けた。

「テンが絶滅の危機にあります。多くの人にテンを知ってもらおうと、文化人のみなさんと一緒に、『救え、テン』というキャンペーンを行っているのですが、先生もご協力願えないでしょうか?」

 そのときは「はい。では、絵本を書いてみます」と、すぐに快諾したのだが、あとになって「うーん。テンかぁ……」と悩んでしまった。テンが主人公で、すんなりと企画が通る(もちろん販売が)とは思えなかったからだ。それから一年間、何の進展もなかった。

 ところが翌年にまた、ソウルの動物園で仕事があった。そのときテンの展示版に「テンは森の美食家。植物の実も好んで食べる」というのを見つけて、突然、ひらめいた。

これだっ!f0004331_11151487.jpg

ちょうどそのころ、「干し柿」の絵本の企画を考えていたのだが、その物語の主人公にテンを登場させることを思いついたのだ。

今回の絵本は、テンが大活躍する絵本ではない。本当の主人公は「干し柿」だ^^ けれども、テンが印象に残るようなストリーになっている。画家さんもぼくのテンに対する思いをよく汲んでくれて、とても愛らしいキャラクターに描いてくれた。

干し柿を通じた動物たちの「甘い友情」ものがたりをたのしんだ読者が、この絵本がきっかけとなって、テンに関心を持ってくださればいいなと思っている。

出版社のホームページはこちら



by kimfang | 2017-12-01 11:18 | 出版物