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ヤマネコ紙芝居は出来上がってまだひと月だが、すでに5回も上演している。 「ツシマヤマネコのシマ」は、京都市動物園の「やまねこ博覧会」で上演するためにつくった。テーマはロードキル。ツシマヤマネコの死因第1位が交通事故であることを知ってもらうために書いたのだが、テーマがテーマだけにノリがいい紙芝居じゃない。だから子どもたちの心にちゃんと届いているのか? ちゅっと心配だった。 それまでの3回は新しい「ネタ」なので、まだ、演じるのにきゅうきゅうとしていて、周りを見る余裕がなかった。しかし彦根市でした前回や今回は、子どもたちの「突っ込み」や「表情」をしっかりと確認しながら演じられるようになった。 主人公のシマが、雨のせいで狩りができず、しかたなく道路を渡る場面がある。 シマがいう。「夜なら、車もこないや」。 このセリフに、前回も今回も、大勢の子どもたちがすぐに反応した。 「夜も、車、来るで」 「夜の方が、もっとこわいわ」 「あかん。あぶない!」 この「突っ込み」こそは、子どもたちが紙芝居の世界に入り込んでいる証拠なのである。 大きなトラックがシマに迫るハラハラする場面では、シマが車にひかれてしまわないかと、顔をしかめながら見ていたり、からだを半分うしろにそらしている子もいる。その「表情」もまた心に届いている証拠だ。 テーマは重いが、ツシマヤマネコの現状をわかりやすく知らせていると確信した。出版されることを願っている。 きのうは京都市の西院学区・子育てステーション事業で演じた。向上社児童館で「チャンコ・ソゴ」を習っている子どもたちの演奏が、ぼくの講演に花を添えてくれた。 ■
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by kimfang
| 2017-11-26 10:28
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4月に人権週間の講師として、講演してほしいと依頼を受けた。滋賀県彦根市金城小学校、生徒700名。あまりにも多いので、ふたつに分けてもらうことにした。「人権」という重いテーマを、いかにわかりやすくたのしく伝えるか? 結構な「重圧」だった。 そこで高学年には「わたしがシランさんを訳したわけ」というタイトルで、日本の人権絵本の名作である『かさをささないシランさん』を読み聞かせし、ぼくが韓国語に訳すきっかけとなった、さまざまな人生経験をからめながら、いじめや差別について考えてもらうという内容にした。 低学年には「10万年前の通信使、ツシマヤマネコをまもりたい」というタイトルで、通信使のことを知ってもらい、通信使の役割を果たしたコウノトリとヤマネコの動物交換が、それぞれの国でたいへん役に立ったという内容にした。 ところで、校舎に入るなりビックリ! 韓国の学校との交流が展示してあったからだ。なるほど、このような過去の交流があってぼくに講師依頼があったんだな、とわかった。と、同時にこの交流を台無しにしてはいけないという、さらなる「重圧」に包まれた。 ■
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by kimfang
| 2017-11-22 10:19
| トピックス
ツシマヤマネコのことを子どもたちにもわかりやすく話す講演をします。この講演は、「京都市子育て支援ス―テーション事業」の一環であり、地域のみなさんが、子どもたちと一緒にたのしめるようにと企画されたのです。 もちろん、紙芝居もします。「このしっぽだ~れ?」「ツシマヤマネコのシマ」「カヤネズミのおかあさん」の3本。京都市動物園で大好評だった「やまねこ紙芝居劇場」をさらにパワーアップした内容です。 ヤマネコペーパークラフトもつくりますよ! どなたでも参加でき、入場無料です。ぜひ、お子さま連れでご参加ください。 ■
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by kimfang
| 2017-11-11 08:57
| トピックス
京都市の朱雀第二小学校で講演した。講演のタイトルは「すばこはどうして必要なの?」。課題図書(低学年1,2年生)にもなった絵本『すばこ』(ほるぷ出版)では、詳しく書けなかったところを話すという内容だ。 そもそも「す」て、なんやろう? 「すばこ」は、なにの代わりなんやろう? そんなことをたくさんの鳥や動物たちの写真を見ながら一緒に考え、最後にネズミなのに鳥の「す」のような「す」をつくる、カヤネズミの紙芝居を演じる。 いつもそうだけれど、紙芝居『カヤネズミのおかあさん』(童心社)は、最後のヘビの登場場面で「ギャー」とかなり盛り上がる。きょうも、子どもたちが夢中になって見てくれてうれしかった。 講演に紙芝居が入ると、やっぱりちがうな^^ 会場には「すばこ」や「コウノトリ」のペーパークラフト。鳥関係の絵本がずらりと並んでいた。じつは、これが一番大事! 講演を聞いて関心を持った子どもたちが、そのあとに本を読んで、さらに深く広く知っていくのが何より大事。そう。ぼくたちは、本とであう、そのきっかけをつくるために話すのだから。こちらの先生、よくわかってらっしゃる! 「新作紙芝居ができたら、また来年も来てください」と先生。 いまはまだ、いえないのだが、もうしばらくすると、いい報告ができると思う。 ■
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by kimfang
| 2017-11-09 15:37
| トピックス
トークショーを終えてサイン会になったとき、最初のサインを書いたお子さんから、ヤマネコの絵をもらった。すでに長い列ができていたのでじっくりと見ることができず、そのときは絵としかわからなかったのだが、あとでうしろを見ておどろいた。 覚えたてのたどたどしい字で、一生懸命にファンレターを書いてくれていたのだ。 「すばこのなまえ」? 「かやねずみのおかあさんだいすき」? あっ、そうそう! 8月に紙芝居の講演をし、『カヤネズミのおかあさん』を5回も演じたことがあったし、つぎの日はきょうと同じ場所で、『すばこ』のペーパークラフトをつくった。あのときに2日連続できてくださった親子だ。 忘れずにまた、『ヤマネコ』のイベントにも来てくれたんだ! なんと、ありがたいことか。 かわわいファンレターを見ながら、つぎもまた、来てもらえるように、いい作品をだし、いいイベントをしなくてはと思った。 ■
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by kimfang
| 2017-11-06 14:06
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最近の仕事に、韓国の出版社に紹介したドイツの絵本、『너, 무섭니? こわい、こわい、こわい?』がある。 日本の書店ではじめてこの本を見つけたとき、「こわい」という気持ちを素材にして、絵本がつくれるんだ! と感心した。 よくよく思い返えせば、ぼくだって子育てのとき、「車はこわいよ。気をつけて」「知らない人についていくと、こわいことになるよ」などなど。子どもたちに「こわい」を教えていた。でも、「こわい」は、ちゃんと伝わっていたのだろうか? この絵本は、「こわい」を消す方法も教えてくれる。 子育てのときにこの絵本があったならば……この本は、必ず必要! と強く思い、韓国の出版社に持ちこんだ。肝心の翻訳は、大学時代にドイツ文学を専攻した友人の翻訳家、オム・ヘスク作家がいいと推薦した。 出版社はぼくの企画を信じて本をだしてくれた。10月にようやく発売。売れなかったらどうしょうと「こわい」思いをしたが、反応は上々のようだ。少し、ほっとしている^^ ■
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by kimfang
| 2017-11-04 14:09
| トピックス
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